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ここでは数年前からテニスにどハマりした筆者「makifuru」が、今はどんな感じでテニスとおつき合いしているのか、ゆる~くお伝えしていきたいと思います。
makifuruはそもそも趣味といえばライディング系ばかりで、ラケットを使うスポーツはとてもニガテだったんですね。
とくに子供のころはテニスに対して強烈な心理的距離感を持ってまして…
テニスってお金持ちの人たちが別荘とかでやるものではないの?
なんて言ってました。イヤな子供ですね…笑
そもそも学校ではテニスの授業はまったくなかったですし
庶民の自分にはテニスはちょっとムリかな…
としか思っていなかったんです。
さすがに大人になるころには私の友達も普通にテニスを楽しむようになっていたので、子供のころ抱いていた先入観はずいぶん払しょくできたと思うのですが、今度はお仕事が忙しくなってしまい
テニスやってみたいな!
とは思っても、なかなかタイミングが合わない…
そのうちに時が流れ時代が変わり…(早かった…)
そんなmakifuruが、いい年してどハマりしてしまいました!テニスを始めるのに年令はあまり関係なかったということですね。
テニスにハマってしまう
きっかけの1つが埼玉に引っ越してきたことです。転職した先の職場のオフィスからたまたまテニスコートが見えたんですね。
そこでは平日にも関わらず幅広い年令層の方々が無邪気にボールを追いかけ、ラケットを振り、とても楽しそうだったんです。
それを見て「テニスに年令って関係ないのかな…」と思うようになりました。
次にインドアテニススクール「ZIPテニスアリーナ大宮」の存在です。
引っ越してきたばかりのころに美容室で「息子の習いごとをどうしようかな…」と悩んでいたら、美容師さんが「最近インドアのテニススクールができた」と教えてくれたんですね。
そこでは子供たちがとても楽しそうにテニスしていますよ!
そうなんですね!
そこでためしに見に行ってみると、住宅街に突如現れるナゾの建造物…
いやこれ、もし看板がなかったら、そこがテニススクールだとは到底わからないままだったかもしれません。
家に帰って息子に「テニスやってみる?」と聞いてみると「やってみたい!」の一つ返事。そこで早速無料おためしレッスンを申し込んでみました。
驚いたのは1回目の問い合わせからお試しレッスン受講までのスピードです。午前中に問い合わせてみたところ、受付の方がその日の午後のレッスンをご案内してくれたんですね。
これだと問い合わせたときの熱量が冷めないうちにテニスができるじゃないですか!
わぁーぉ、しかも楽しそう!
コーチも子供たちの気を引くのがとてもうまくて、玉入れやら鬼ごっこやらやっているうちに、気が付くと子供たちもラケットでボールがちゃんと打ててるんですね。
これはもう本当に衝撃的でした。
お月謝は高いんですけどね…
笑…でも、保留する間もなく入会。
やはり受付の方の技ありなスピード対応が大きな後押しとなりました。
おためしレッスンが終わってアンケートを書き終えると、目の前にはすでに入会申込書が準備ずみ。となりでは息子が「また来る、また来る」と連呼。もう引き下がれないじゃないの……笑。
ということで、めでたく息子の習い事生活が始まりました。
その後しばらくは、私は息子の送迎をしつつ、レッスン中は忙しくなければ見学スペースからレッスンを見て…というスタイルを送っていました。
ところが、やはりここにもトラップが…
子供たちを見ていると自分も一緒にやりたくてウズウズしてしまうんですよ…。あまりにも楽しそうなんですね。
子供たちはコーチとキャーキャー言いながら走り回って、ゲーム練習の場面では自分がポイント取ろうが取られようがギャハギャハ笑っているんです。
半年たったころ
ついに私もガマンできなくなってしまいまして…テヘ
…あえなく親子そろってZIP様のお世話になることとなりました。
自分の入会申込書を書くなんて想像もしなかったですよ…
無謀にも試合に出場しはじめる
テニススクールへの自分自身の入会によって、ついに憧れのテニスライフをスタートさせてしまったmakifuru。
この結果、本来ならスクールに通ってテニスをエンジョイ…これが運動にもなって一石二鳥!
というのがゴールのはずなんですが、makifuruはどこかでネジが飛んでしまったのか、さらにその先のイバラの道に入り込んでしまいました。
大した経験もないのに、あろうことかインスピリッツテニスクラブの試合にエントリーしてしまったんですね。
これがそもそも私のテニスライフを違う方向へ大きく狂わせたといっても過言ではありません。
ことの発端は「超初級」レベルの存在でした。
スクールでふと見かけたチラシ…
そこには「出場者募集!初心者OK!女子シングルス『超初級』クラス」と書かれていたんです。
「女子シングルスなんてあるんだ…ほかの人を誘わなくても試合できるの?超初級ってなに?初級よりも下なの?初心者OK?なら私でもOK?それならちょっと行ってみようかな」
あぁ、あのときの自分に言い聞かせたい、そんな気軽で甘くて楽しい『試合』などないのだと…笑
超初級の意味をまちがえる
そんなこんなで初めてシングルスの試合に出場したmakifuruは、何人もの対戦相手にボコボコにやっつけられてようやく気づいたのでした。
「超初級の超の意味、思いっきり勘違いしてた……初級などはるかに超越した『ウルトラ初級』という意味だったのね…」ドサッ!
(実際にはそのようなことはなく、超初級は初級よりさらに一つ下のクラスと位置づけられています。)
しかし!ただでは起きないmakifuruは「このまま終わってはつまらない」と考えました。
結果、それ以降出場してきた試合の対戦結果をすべて記録に残しておくことにしたんです。
意味があったかどうかはよくわからなかったんですけどね…でも最低限これくらいしないと立ち直れないと思ったんです。もし負けが込んでても前よりゲームが取れるようになったら、まぁがんばったなって思えるじゃないですか。
そして作業自体はそれほどむずかしくありませんでした。メモするだけなので1分で終わります。だから試合後のおしゃべりと同じような感覚で、記録もなんとなくダラダラと続けてきてしまったんですね。
ところが!時の流れは早いもので、気がつけば5年分の結果がつみかさなり…。makifuruは少し不安になってきました。
このあたりでいい加減掘り起こさないと、まずい?
そうでないと、いち個人のしょーもない趣味の記録として、そっと心の中にしまったままお墓まで持って行くことになりそう…ですよね。
結果を見える化してみた
なので私は決めました。ここでついにその結果を公開したいと思います!
じゃじゃーん
2023年10月時点までの通算での戦績
いやぁ~~~………なんて中途半端な…笑
…で?
だから?
なんて声が聞こえてきそう…
でも、ごめんなさい。まず言いたいのは「私、動くグラフ作っちゃいました!」なんです…(テニスと違うんかい!)
でもすごくないですか?実装したあとは
やった!できた!うごいたっっ!!
と、そりゃもうメチャクチャうれしかったんですよ。
切り口を変えてみる
さすがにこれだけだと良くわからないので、今度は少し切り口を変えてみることに。
インスピリッツテニスクラブが開催した大会の「超初級」レベルでの出場試合に限定して、その勝率と1試合当たりの平均得失ゲーム率を出してみました。
女子シングルス「超初級」レベルでの
すると少し傾向が見えてきたではないですか。
ひとつめのグラフを見ると、2019年は10%だった勝率が、2020年には40%、2023年にはついに50%を超えた!ということがわかります。
だんだん勝てるようになってきたんだね!
ふたつめのグラフは1試合あたりどのくらいのゲームを取れたか、どのくらいのゲームを失ったかをパーセントで表しています。
2019年は1試合あたりのゲーム取得率が29%なので、6ゲームのうち2ゲームも取れていなかったということになりますね。
でも2020年からは増えてきて、1試合あたり3.5から4.5ゲームくらい取れるようになってきました。
ただし2021年は取られたゲームの割合も増加しています。これによって勝率も少し下がってしまいました。
2023年にはゲーム取得率が89%に達しました。6ゲームマッチだと1試合平均5ゲーム以上取れるようになったということですね。さらに取得ゲーム率も失ったゲーム率を上回りました。これによって、ついに勝率も50%を超えました。
残念なのは2023年の試合数が少ないことです。
3月ころまではテニスもがんばっていたのですが、4月に入ってからはWEBサイト「makifuru.com」の開発やインテリアデザインの勉強が忙しくなり、テニスできる時間が減ってしまいました。
試合の方も4月からは一度も出場できていないんですよね。
2024年から、また試合に出たいな
そのためにも、フィジカル面など準備しておきたいと思ってます!
女子シングルス「初級」レベルでの
次は初級レベルでの勝率と得失ゲーム率をまとめてみました。
いやぁ…2022年が本当にひどいね
勝率14.3%って…いったい何があったんや!…苦笑…ここは少し語れますよ。2022年、本当に苦しかったんで…
ちなみに、この年のmakifuruはケガも病気もしていません!
2022年に何があったか
2022年がスタートした1月のこと。主に朝8時から試合開始となる土休日の大会に出場していたmakifuruは、このころ特に第1試合で調子が悪く、なかなかゲームを取れなく(≒なかなか勝てなく)なってしまいました。
ここぞという場面で打ったボールがパシッと白帯に跳ね返されたり、低い打点で打ち返すボールも高さが出ず、まーっすぐ飛んでいってそのままネットに突き刺さったり…ボールがなかなか持ち上がらないんですね。
なんか最近いつもネットしてしまうなぁ…
埼玉県の1月の朝って寒いんですね。霜が降りると車に乗ろうにもフロントガラスが凍ってしまってエンジンかけてからも10~20分くらいはデフロスター全開で暖気しないと前が見えるようにならないんです。
朝のうちは車内の温度計も氷点下なんて日もザラにあります。
会場に着いてからも体をずっと動かしていないとケガしてしまいそうな寒さです。私は試合前よく近くの自販機で買ったあたたかい飲み物を飲んでしのいでいました。
そんな環境だったからなのか…当時使っていたダンロップのラケット「FX500」(青いラケット)のガットが硬くて…。スピンがうまくかからずストロークがネットに引っかかったり、サーブもフォルトを連発してしまっていたんですね。
特に時間帯の早い1試合目で調子の悪いことが多く、ズルズルとゲームを取られて負けてしまうんです。でも2試合目以降はそうでもない。となると気温とラケットの相性が良くないのか、自分の体が温まっていないのか…。ラケットが悪いのか自分のウデが悪いのか…
などと試合中にも悩んでしまっていたのは、FX500がフィッティングしてもらった上で買ったラケットだったからなんです。
テニスコート貸し切りでの試打会で、ヒッティングパートナーの方とラリーしながら次々とラケットを取り換えてもらい、最終的に「これが一番合っている」と選んでもらったもの、それがダンロップのFX500なんです。
そんなラケットに対して「あれ、なんかおかしい」と思うなんて、自分の方がおかしいんじゃないか?となるんですね。やっぱりラケットのせいにはしたくないんですよ。
でもこれではダメです。「ラケットかなぁ、自分かなぁ…」なんて悩みながら試合したって勝てるわけないですね。自分のショットばかり気にして試合に集中できていません。
ダンロップから新型SX300の登場
そんな中、2月にダンロップ「SX300」(黄色いラケット)の新型が発売となりました。私はこのラケットは使ったことがなかったのですが、セールスポイントが次のような感じだったんですね。
- SPIN BOOST+:インパクト後のボールにさらなる高さと飛距離を与える
- SPIN BOOST STRING:よりオープンなストリングパターンとし、さらなるパワーアップと高いボールの打ち出しを実現
- SONIC CORE:……
- V-ENERGY SHAFT:……
なに!これはためしてみたい…
高さが出る、高さが出る…こんなうたい文句のラケットを「ボールがネットに刺さる」と悩んでいる時に見たら、絶対ほしい!!ってなりませんか?これはもしかしたら私の切実な悩みを解決してくれるかもしれない?魔法のラケット?!
makifuruはガマンしきれなくなって、飛びつくように購入してしまいました。前年末のボーナスをはたき、検討している時間がもったいないと試打会などもすべてスキップした挙句のことです。
よし!さっそく試合で検証だ!
今思い返せば原因はこれですね。結局このあと私の調子は坂道を転がるようにどんどん落ちていきます。
SX300(黄色いラケット)購入からさらに1か月がたった3月。makifuruは長いトンネルの中から出られずにいました。
試合しても試合しても全然勝てません。
3月から4月にかけて21試合戦い、結果は2勝19敗(勝率9.5%)となりました。試合に出始めた2019年よりもひどい数字です。
そもそも勝率が10%を切ったことはなかったんです。私も負け慣れているとはいえ、さすがに衝撃を受けました。
だ、だめだ、ぜんっぜん勝てない…
ミスが多すぎる…対戦相手じゃなくてずっと自分と戦ってる
どうしたらいいかわからず完全にお手上げとなってしまいました。
レッスンではコーチに「何をどうしたらいいかわからない、どうしよう」などと言ってました。今思えばこんなムチャクチャな相談、コーチもよく受け止めてくれていたなぁと思います…
後から考えると、やっぱりラケットの選択をまちがってしまったんだろうな、と思います。
SX300(黄色いラケット)の方はFX500(青いラケット)よりも確かにボールの軌道は高いんですが、そのぶんボールの滞空時間も長くなってしまい相手に準備の時間を与えてしまうんですね。
スピン量も私の力では中途半端なレベルにしかなりません。
そうすると、速度は遅く・滞空時間が長くて相手に準備の時間を与え・中途半端に打ちやすいボールが行くことになり、打てども打てども逆に厳しいボールが返ってきてしまうという悪循環に陥ってしまったんですね。
またよく飛ぶはよく飛ぶため、振り遅れてスピンがかけられなかった時などボールがどんどん飛んで行ってしまい、かんたんにバックアウトしてしまうんです。
試合でこのような状況だと焦ります。
普通に打とうとするとアウトを量産してしまうため、もっとスピンかけようとして今度はラケットを下から上に振ろうとして前に振れなくなる
→勢いのないチャンスボールを打ってしまう
→一撃でウィナーを取られる
この時の心の声は。
最近、私のボール遅いからな…もっとスピンかけて…あれ?ボールが浅いな…ヤバい、ヤバい、相手が前に出てきた?!逃げろーー!(コートの外に飛び出す)
どっかーーん!!(イメージ)
ってか、爆撃かよ!
いやぁ、このときのメンタルダメージったらもう…笑
も、もう少し手加減してほしいんだけど…
などと、相手の方にお願いしたくなる始末。いや、実際お願いしてたかもしれない…笑
サーブの方も調子を落としてしまいました。
FX500の時はスピードがあったので、たまにエースを取れることもあったんですね。
しかしSX300の方は軌道が高く、確かにネット系フォルトは減ったのですが速度が遅いのかエースを取れることはほとんどなくなってしまいました。
逆に待ち構えていた相手からリターンエースを取られる事態が多発。
こうなるともう試合が恐怖でしかありません。
よく「自分のミスによる失点より相手のウィナーによる失点の方がましだ」と言われるんですけど、この言葉、メンタル面でのダメージは一切考慮されていないと痛感しました。
結局、SX300を選択する
それでも。
バックアウトやチャンスボールを与え、ボールも遅いSX300と、速いボールも打てるがネットを量産するFX500。
makifuruは悩みに悩んだ結果、結局SX300の方を選択したんです。というより、もう元には戻せなくなってしまったんですね。
いったんSX300の高い弾道に慣れてしまうと、FX500に戻したとき低い弾道にヒヤヒヤして、メンタルが試合どころではなくなってしまうんです。
なので、結局ラケットではなくプレースタイルを変えることにしました。
…というのは簡単ですが、実際は七転八倒。なんにもうまくいきません。
けれどラケットを元に戻せない以上、ほかの選択肢はどうにも思いつかなくて。もういたしかたなく。
苦手なボレーでの勝負を挑む
それまでボレーは大の苦手だったんです。シングルスプレーヤーあるあるですかね。
しかしこのままではストロークでの勝負も難しい。少しラリーが続いて我慢比べになった瞬間、ミスの多いこっちの分が悪くなってしまう。
こうなったらもうハッタリでもいいから前に出ていくしかないと思いました。
それでもやはり、苦手なショットで勝負かけていかないといけないのはつらかったですね。
直前のショットがたいして良いわけでもないのに前に出てしまう。
もし相手の方が初対戦ならこれだけでも動じてミスしてくれることがありましたが、多少慣れている人だとこの程度の作戦ではまったく通じません。
結局厳しいボールを返されてしまい自爆、ロブやドロップで前後に走らされ疲れてしまう、厳しいコースへのパッシングでスパスパ抜かれる、などなどあらゆる洗礼を浴びまくり…。
「最近調子悪そうだね。どうしたの?」と聞かれても「まぁね…」と笑ってごまかす日が続きました。
でも一年通したトータルではそんなに悪い結果にはならなかったんだよね
そうなんです!
けっして私自身の状態が大きく改善した、というわけではないのですが、2022年後半は主に次の3つが追い上げの理由になったかな、と思っています。
2022年後半: 追い上げのきっかけ
- 出場する試合のレベルを下げた
- テニスコートのコートサーフェスが変わった
- 熱中症対策を重ねて夏場の試合に出まくった
どういうことかというと…
出場する試合のレベルを下げた
これはモチベーションが低いときの常套手段ですかね。
それまでは「なにごともチャレンジが大事」と初中級や中級などの試合にもエントリーしていたのですが、6月ころからレベルを下げて初級・超初級中心に戻したんです。
すると初エントリーの方との対戦機会が増え、以前よりもゆっくりしたペースで試合でき少し自信が取り戻せるように。
またレベルを下げたことで苦手ショットの練習が試合の場でたくさんできました。
すると少し恐怖心が減って、苦手なりにですが以前よりも積極的に打っていくことができるようになったんですね。
テニスコートのコートサーフェスが変わった
これは特に大きかったと思ってます。
どういうことかというと、私の主戦場だったトマトインドアテニスクラブのコートサーフェスが6月に一新され、これが私にとっては功を奏した形となったんですね。
改修前のコートはカーペットだったのですが表面がコンクリート並に固くてボールが高く跳ねるので、ベースライン近くで弾んだスピンボールなど飛びついても取れないことがよくありました。
またバウンド後でもボール速度が落ちにくいため、ボールに追いつけずウィナーを取られてしまうこともしばしば。
このコートは強いボールを打てる人に有利なサーフェスだったと言えます。
ところが新しくなったコートはフットサル場のように人工芝がフサフサしていて、ボールがあまり弾まなくなったんです。
そして、文章での描写が難しいんですけどボールがバウンドしたあと速度が落ちる?
これによって、今までは「これは追いつけない!」と思うような速いボールに「あれ?追いついちゃった」となる場面が増えて、ペースを落として戦いたい私には有利に働きました。
さらにいうと、やわらかい人工芝が私の足にはやさしかったことも幸いしたと思ってます。
私の場合、若いころのケガがたたってお医者さんからは「特に右足首の捻挫は一生治らないから覚悟して」と言われているんです。
このため以前は2試合終わるころには足首が痛くて歩くのもやっと、という日がありましたが、コートが新しくなってからはやわらかめのサーフェスが足首に優しく、3試合戦い抜けることが増えたんですね。
試合が終わってから「あれ?今日大丈夫だったな。」と思うことも。
熱中症対策を重ねて夏場の試合に出まくった
これも勝率の底上げに効果があったと思っています。ちょっと姑息な手段ですかね…笑
どういうことかというと、皆さんけっこう夏場の試合は敬遠するんですね。
埼玉の夏は危険なくらい暑くて、そんな中で試合したりすると熱中症になってしまう人も結構いるんです。私も試合してて熱中症になってしまったことが何回もあります。
ここに目をつけたというか…苦笑
もちろん中途半端な熱中症対策では通用しないけど、もし対策を重ねて3試合戦えるようになるんだったら、それはそれでOKではないの?と考えたわけです。
ただしここにもトラップがあります。自分との戦いが必要となるんです。
どういうことかというと、暑い中体を動かしていると妄想?にとらわれてしまうんですね。
一生懸命試合しているさなかに、キンキンに冷えた部屋でテレビとか見ながらアイスたべて、ソファでゴロゴロとくつろぐ自分を想像してしまうと、もう試合になりません…笑
しかも私はこの年、対策むなしく6月には一度熱中症になってしまっていたんです。なのでさらに強固な対策が必要でした。
そこで、会場に持っていく氷の量を2倍に増やしてみたんですね。
氷は例年は飲料の冷却のために使っていたんですが、あらたに準備した氷には水とタオルを突っ込んで、試合の合間などに自分の体を直接冷やそうと思ったんです。
結果、その夏はついに熱中症になることなく試合を消化できるようになりました。
不思議なもので8月になるとあまり暑さを感じなくなって、風が吹くと「今日は涼しいな」とか言っていました。ずっとやっていると慣れてしまうんですかね。
また、夏場はガットの感触も柔らかくなって、冬場ほどラケットの機能・性能がシビアに出てくることがなかったのもよかったです。
何はともあれ「試合の練習」と思って試合を重ねました。
秋になると会社の退職に向けて動き出したりした関係で、テニス以外のことが忙しくなり出場機会が減ってしまったのですが、この時期は2022年初頭のように全然ダメという感覚ではなく、メンタル的にも「良くはないけど、まぁ悪くもない」というようなスタンスでのぞめるようになってきました。
そしてそして2022年末、ついに会社を退職。新卒以来何十年と続けてきた会社員生活にいったんピリオドを打つことになりました。
会社員の時はストレスのはけ口としてテニスで発散していたようなところがあったかもしれないのですが、会社員をやめて「自分の好きなことはなんだろう?」と考えたとき「やっぱりテニスは好きなんだな」とあらためて感じるし、テニス続けてよかったなぁと思ってます。
2023年はテニス以外の新しい経験がたくさんあってテニスの時間自体はあまり取れなかったですが、年初3か月の戦績は思ったよりいい結果となりました。
2022年の経験はムダではなかったと思うとうれしいです。なにより新型FX500(2023年モデル)の調子がいい♪
MY RACKET
ようやく、私が今使っているラケットを紹介するパートになりました!私の今のラケットはダンロップのFX500、2023年モデル(2代目)です。
FX500自体は初期型の登場が2020年の夏で、ほかのラケットよりもかなり歴史が浅いと思います。
2022年にSX300に飛びついてしまって大変な目にあった反省を生かして、今回はちゃんと試打会に申し込んでガットの種類やテンション含めてフィッティングしてもらってから購入すると決めていました。
でも試打会は当初抽選から外れてしまったんですよね。それでも今回は慌てることなく、ダメなら次の機会を待とうと思いました。もしいつか試打できて、もし良いと思ったらそのときは買おうと。…私も大人になりましたよ!
そしたらラッキーなことに試打会の2日ほど前にキャンセルが出たらしく、私に順番が回ってきたんです。「どうしますか?」と聞かれ「これは行くしかないでしょ!」と思い「OKです」と即答しました。
なにせ私もう会社員ではないので…。平日の昼間でも都合つけて行くことができるようになったんですね。はぁ…なんて自由なんでしょう。自由っていいですね!
ついに試打会へ行く
そして試打会当日。今回はとあるダンロップスポーツクラブのテニスコートで開催されました。
会場に行ってみるとダンロップ製のラケットがたくさん並んでいて圧巻でした。
特にニューモデルのFX500シリーズ(青いラケット)と昨年から販売されているSX300シリーズ(黄色いラケット)が多かったように思います。
そしてついに試打会が始まりました。
初めに、今回のイベントを企画・開催してくれたショップの店長さん、会場を提供してくれたスポーツクラブのコーチ、ヒッティングパートナーさん、ダンロップマーケティングのスタッフさんからごあいさつと自己紹介がありました。
その後フィッティングを受ける生徒さんがそれぞれ順番に自己紹介して、準備体操・ウォーミングアップ(ミニラリー・ボレーボレー・ストレートラリー・ボレー&ストロークなど)のあと、いよいよフィッティングの時間となりました。
フィッティングは1人ずつ順番に行いました。生徒さんはヒッティングパートナーさんとストレートラリーをしながら、「次はこれ、次はこのラケットを使って」という店長さんの指示に従って次々とラケットを変えていきます。
私は最初は自分の使ってきたSX300を使ってラリーをはじめたのですが、店長さんに指示されるまま次々とラケットを変えて続けた結果、最終的に「今の私に最も合っている」であろうラケットは新型FX500(2023モデル)ということになりました。
ガットは同じくダンロップのアイコニックオール17(ナイロン製の最もベーシックなタイプ)でテンションは過去のモデルと比べてもさらに低くなったと聞きました。
詳しい話は企業秘密のため教えてもらえなかったのですが、もはやソフトテニス用のラケット並に緩いそうです。
今回の試打会ではひとつのラケットを長い時間かけて試すことができなかったので
そっかー、そぉなんだ~
で終わってしまいましたが、数日考えてついに購入♪
でもひとつ不思議だったのが、このラケットでボールを打ったとき、打感が良いとはまったく思えなかったということ。
なので、もしこれが別の試打会でほかの人に見てもらうこともなく、もし自分自身でラケットを決めていたとしたら、たぶん私はFX500は選ばなかったと思います。
そこで2023モデルのFX500を購入後使い始めてみて具体的にどう感じたのか、その後使い続けてみて私のテニスがどのように変わっていった(気がする)かを次のパートで説明してみたいと思います。
FX500 2023モデルを使ってみた
ボールを打ったときの打感がいいと思えなかったのは、ボールがラケットに当たったとき、当たったという感触があまり、というかもうほとんど感じられなかったからなんですね。
このラケットを使い始めて1週間くらいは、実際には当たっているのに空振りしたとカン違いして何度か後ろを振り返ってしまっていたくらいです。信じられないですよね。ときおり
あれ?ガット張り忘れちゃった?
と、焦ってラケット面を確認したりしていました。大丈夫、張ってあるんです。「ウソやろ!」とツッコミ入りそうなんですが本当なんです!
あわてて前を見ると私の打ったボールがちゃんと飛んでいっています。ボールの軌道も以前とは異なり、高さはあまり出ていないのですが、なんの気なしにラケットを振っただけなのにボールがふっ飛んでいくという感じです。
いやぁ、気持ち悪かったですね。
ボールを打っている感触がない、でもボールはふっ飛んでいく。
これを1か月程度の短期間でミスが出ないレベルまでコントロールできるようになるとは、あまり思えなかったですね。
SX300の時と同じように試合でミスを連発してしまい、ラケットを使いこなせるようになるまでにまた1年単位で時間がかかったなんて言ってたら、強くなるのに一生かかってしまいます…笑
そして使い始めてしばらくたったころ、今度は打つたびにガシャってしまってラリーが続かないという悩みに襲われることにもなりました。
とにかく打つたび打つたびガシャる…笑。そしてひとたびガシャり始めるとその後延々とガシャり続けてしまうんですね。
体がラケットに慣れて以前よりもスイングスピードが速くなっていることに私の脳ミソが追いつかなかったことが原因だったかな…と今となっては思いますが。
でも今回はフィッティングの結果、最も私に合うラケットを提案してくれたショップの店長さん、そしてダンロップのスタッフさんの言葉を信じて、がんばって使い続けてみることにしました。
その結果、特にフォアハンドストロークはかなり良くなっていったと思います。
どういうことかというと「ボールを打ったとき、ボールが当たっている感触がない」ということに私自身がだんだん慣れてきて、あまりラケットを握らないようになったんですね。
それも意図的に握らないようにしたのではなく、握る必要がなくなったために握ることが面倒になってきて、あまりラケットを握らずに振ってしまうことが増えた、という感じです。
酔拳テニスというイメージですかね。
なんだかお酒に酔ってテニスしているようでこのスタイルは全然好きではないんですけれど…。
私の性格的には、社会人としてもっとちゃんとしていたいと思ったりもして、怠ける自分にカツを入れたくなってしまうんですが、これでは仕方ないですね…笑
まとめると、ボールの衝撃(打感)がぜんぜんないので、以前よりも脱力してラケットを振れるようになり、スイングスピードが上がってボールのスピードも速くなったと思います。
次にボールがふっ飛んでいくという点ですが、使い続けるにつれ、この点もメリットとして感じることが多くなりました。
どういうことかというと、左右に振られたり前後に走ってボールを打たなくてはならないときなど、ラケットを振る時間がなかったりラケットを持つ手に力が入らない場面があるんです。
しかしこういう場面であってもラケットをピッと出せば、ただラケットに当たっただけのボールでもちゃんと相手コートに返るんですね。
しかもガットが緩いからか?スナップバックもちゃんと効いてスピンがかかるようで、微妙に軌道が変化したり不思議な跳ね方をして相手の方を惑わすこともあり、申し訳ないのですがちょっとしたラッキーにも恵まれているように思います。
(ただし、まっすぐ飛ばそうと思ったはずが軌道がどんどん変わってしまってサイドアウト、というような残念もあります…)
などとラケットについて延々と語ってみましたが、私は決してテニスがうまいわけではないところが痛いところです。
でもあんなことやってみたいな、こんなことできないかなと思うことが増えたので、この辺も伸びしろと思って…笑、これからも体力の続く限りいろいろとチャレンジしてみたいと思います!
そしてたった一本のテニスラケットで、いろいろなことを試す機会を与えてくれ、「次はこんなことしたい!」と前向きな気持ちにさせてくれたダンロップさんには本当に感謝しかありません!
ダンロップ マーケティングのスタッフさんとのお話
試打会のときに来られていたダンロップマーケティングのスタッフさんと、試打の合間に話すことができました。そのときの内容がけっこう興味深かったので書いてみたいと思います。
今回、新型のFX500に張られたガットはかなりゆるいらしいんです!前作のFX500初期型よりもガットのテンションをさらに下げることができたと聞きました。どうしてそんなことができるのか、とても不思議です。
機種名はFX500で同じですが、今回、より多くの人に気に入ってもらえるよう、本当に多くのテストと改良を重ねたんです。それが功を奏して前モデルよりも低いテンションのガットでも成立するようになったんだと思います!
そうなんですね!前作と今作、どちらも同じFX500だけど、確かに打ち味は全然違いますね。前はボールがどこに飛んでいくかわからない恐怖がありましたが今回はそんなことなくて、ちゃんとコントロールできる感じがします…笑
本当にたくさんの改良を重ねたので、今作はさらによくなった自信がありますよ!パワー感や打ち味についても前作とは大きく変えて、より打ちやすく・よりコントロールしやすくなり、かつパワーも上がってるんです。
そぉかぁ!自分のウデが上がったのかと思ったけどそうではなかったんですね…笑
ラケットの進化もすごいものがありますね!
イギリスで開発されたラケットでも、日本人にちゃんとフィットしたところがすごいです。日本の事情を加味してくれというようなことをイギリスのスタッフと英語でやり取りするのはかなり難しかったのではないかと思います。どんなふうに現地の開発陣とコミュニケーションを取ったんですか?
makifuruさん、実は違うんです。ダンロップのテニスラケットは今はイギリスではなく日本で開発されているんですよ!
え!てっきりイギリスのダンロップにスリクソン(旧ブランド名)が吸収されたんだとばかり思ってました!
けっこうたくさんの方がそう思っているようなんですけど、違うんです。なのでFX500も開発はイギリスではなく日本なんですよ。安心してお使いください!
そうだったんですね。失礼しました!
そのような経緯もあって、私も開発部隊の皆さんの苦労をずっと近くで見てきたんです。開発の過程を知っているから余計に今回のFX500はすごく良いラケットに仕上がったと思ってます!
そして今回、このラケットが特にオススメできるのは、もちろんプロの選手が使えるレベルにも仕上がっている一方で、ラケットの開発前に世界中の一般的なテニスプレーヤーにアンケートを取って、前FX500の評判を集めた上で改めてモデルの方向性を定めたこともあるんです。
なので前作の良い点はさらに伸ばしつつ、一般プレーヤーが気になる点として挙げていた内容も反映して改良を重ねた結果、打ち味などの方向性は前作から大きく変わることとなり、とても打ちやすくてパワーのあるラケットに仕上がったんですよ!
わぁーぉ!すごいですね!
プロの方の意見も聞きながら、一般プレーヤーの意見を取り入れて開発するってすごく難しそう…
そして、FX500も歴史が浅くてユーザーもたくさんいるわけではないだろうから意見を聞くのも大変そう。まず声を集めるのに苦労したのではないですか?
そうですね。苦労はありましたがたくさんの声をあつめることができたんですよ。ところでmakifuruさんの周りにFX500を使っている人はいますか?
いるにはいるけどたくさんではないかな?通っているスクールではSX300(黄色いラケット)の人数が一番多かったような気がしますね。コーチレベルになるとCXシリーズ(赤いラケット)かなぁ…
そしてFX500をプロの選手が使っているというイメージはまったくなかったです。
makifuruさんのおっしゃるとおりで日本ではFX500はあまりメジャーではないかもしれないんですが、世界的に見るとFX500が一番人気なんですよ!特に欧米で人気が高いんですね。だからユーザーの声はたくさん集めることができたんです。
え?!そうなんですか!FX500ってどちらかというと日本人向けのラケットだと思ってました。欧米の人だと「飛びすぎるからイヤだ」とか言って敬遠しそうですけどそんなことはないんですね!
そうなんです!欧米だとパワーのあるラケットの方が好まれるんですよ。
そうなんだ!それなら私も安心して(笑)使えますね。
いやぁ本当に初めて聞く話ばかりで勉強になりました。そしてとても楽しかったです。お忙しい中、ありがとうございました!
そしてせっかくなので、以下にダッシュボードを作って、これまでのわたしの戦績をまとめてみました。